2-(09)現実世界と霊界の交渉

私たちは肉体をまとっていますが、同時に霊でもあります。それは肉体や自我意識の中に押し込められてはいますが、確かに息づいています。また、私たちは現実の物質とは異なる見えない身体も持っています。
この人間の霊的な部分に、現実世界を超えた霊的存在は、微細ではあるものの、影響力を及ぼすことができます。
特に、それぞれを守り導いてくれている守護霊は、人間の肉欲や我欲に妨げられながらも、何とか人間に助けの手を差し伸べようとしてくれています。この働きも、人間の霊や見えない身体を通して行なわれます。この守護霊の導きをもっと得ようとするなら、祈りや瞑想の時間を持つことが必要だと言うことは前に述べました。

人間に影響を与えようとしている霊的存在は、守護霊ばかりではありません。中には、死後も自らが死んだことに気づかず、あるいは肉欲・物欲への執着が捨てられず、現実世界の近くをさまよい、何とか格好な人間を見つけて、それに憑依しようとしている霊もいます。これらが「未浄化霊」とか「邪霊」と呼ばれる存在です。
このような低い霊の影響を受けたり、憑依されたりすると、病気や、悪事・暴力への耽溺が発生します。
恐ろしいことですが、通常の人がむやみにこういった状態になることはありません。暴飲暴食・過労などで体調を崩している時、そして何よりも、肉欲・物欲・我欲にばかり囚われている時、あるいはネガティブな思いばかりにひたっている時、魂のバイブレーションは低下し、低級な霊を呼び寄せることになります。高い波動は高い霊を呼び、低い波動は低い霊を呼ぶ。「類は友を呼ぶ」のです。憑依されてしまったら、正しい霊媒と強力な高級霊団によって、除霊してもらう必要があります。

このような事態を防ぐには、健康な心身を保ち、とりわけ自らの精神を清らかにしておくことが大切です。肉欲・物欲・我欲を鎮め、瞑想や祈りの時間を持ち、あるいは霊的な書物を読み、さらに人に奉仕することに努めることが必要です。「そういっても、なかなか簡単にはできない」と思われるなら、ともかく自らの守護霊に祈ることです。「私の霊が高く清められますように」という祈りは必ず聞き届けられる、なぜならその祈り自体が清めそのものだからだ、と言われています。

めったにないことですが、人間の未浄化霊ではなく、自然霊(別項参照)というものに、影響を受けたり、憑依されたりする場合もあると言われています。自然霊は、人間の秩序とは違う秩序に従っており、強い力を持っていますから、悪意というわけではなくても、心身が混乱させられます。これも自らの魂が低下している時に起こります。
(なお、特定の場所が持っている良いバイブレーションや悪いバイブレーションが、人間の魂に影響を及ぼすこともあります。暗くじめじめした陰気な所には低い霊が集まりやすく、明るく清浄な所には高い霊が来る、ということも事実のようです。ですから瞑想や祈りをおこなう際は、清潔で整頓された場所、加えて群衆の様々なバイブレーションが及ばない場所を選ぶことが望ましいものです。)

現実世界と霊界の交渉は、通常の人が思っている以上にあるものだと、霊は告げています。低い霊の影響を受けないように、自らの魂を清く保つことは重要なことです。ただしむやみに邪霊邪霊と騒ぎ立てる人は、逆に変な魂胆を持っている人です。

現実世界と霊界の交渉は、はっきりとした形では霊媒によって起こります。これは次項で述べます。